[新鑑真] 上海から大阪にフェリー帰ってみたら快適だった
こんにちは
2019年の国慶節は上海から大阪にフェリーで一時帰国しました。
写真いっぱい撮ってきたので、魅力溢れる船旅を紹介したいと思います。
飛行機で帰れば2時間そこそこで着くこのご時世に、敢えて48時間かけて外洋に出て国境を船で越えるというのは、ある意味贅沢かもしれません。
ですが、この移動もまた帰国の一つのイベントと考えれば非常に楽しい体験になるのではないでしょうか。
上海のフェリーについて
大阪と上海を結ぶフェリーを2社が定期運行しています。どちらも料金は片道1人2万円からと、似たような感じですが、選ぶ選択肢は運航スケジュールになるでしょう。
どちらも1週間をかけて上海と大阪を往復しています。片道はおよそ48時間です。私が今回乗船したのは新鑑真号です。
蘇州号
上海フェリー株式会社が運営しています。詳しくはホームページをご覧下さい。
運航スケジュールは
大阪(神戸)を金曜日に出発して、上海に日曜日に到着
上海を火曜日に出発して、大阪(神戸)に木曜日に到着
まだ私は乗船したことないのですが、新鑑真との違いは、風呂があるということろでしょうか。
新鍳真号(新鑑真号)
日中国際フェリー株式会社が運営しています。中国語では新鉴真(新鍳真 Xīnjiànzhēn)という字ですが、難しのか新鑑真という漢字の方がウェブサイトでは多く利用されているようですので、本記事は新鑑真で統一します。
運航スケジュールは
大阪(神戸)を火曜日に出発して、上海に木曜日に到着
上海を土曜日に出発して、大阪(神戸)に月曜日に到着
航路
上海の黄浦江の外灘から出発し東シナ海に出まして、韓国のチェジュ島の南を通過して、九州の北方から、関門海峡に入ります。
その後は瀬戸内海を通過しまして、大阪港国際フェリーターミナル(もしくは神戸ポートターミナル)に到着します。
新鑑真号の予約の仕方
HPの予約フォームから予約します。私は片道のみで、上海から大阪を予約しました。
個人情報や客室、乗船日、同行者などを入力します。外国ですから国籍、パスポート情報の入力も必要です。
予約すると予約確認メールが来るので確認しておきましょう。今回予約した船室は一番安い和室の2等室です。
ご予約|新鍳真(しんがんじん)日中国際フェリー:神戸・大阪/上海(毎週火曜日出航)
予約した翌日には、以下のようなお手製のようなメールが来まして、予約番号と乗船場所と金額が案内されました。
乗船の数日前に日本語で電話がかかってきました。
私は嫁と2人での利用だったのですが、「部屋は基本的に男女別だから一緒の部屋にできない」とのこと。
同等の洋室に空きがあるから、そちらにしてもらえれば同室にできるとの案内がありましたので、洋室でお願いしました。親切な案内でした。
乗船記
はじめに
このフェリーは基本的に中国人用途に作られています。ですので、中国ファーストです。
日本語を話せるスタッフは乗船していますので、そこは安心して下さい。各種案内も中国語、日本語、英語で案内してくれます。
乗客の大半は中国人で、今回150人くらいの乗船客がいたかと思いますが、日本人は10人程度でした。
国慶節なので混むのかなと想像していたのですが、全然混んでいなかったです(旅客定員は345名)。
乗船
ターミナルまで
出発は上海国際フェリーターミナルです。外灘の上方のところにあります。
上港邮轮城(Shanghai Cruise City)の施設の地下が乗り場になります。大分わかりずらいのですが、以下の写真が東大名路沿いの入り口(西北門)になります。
この入り口に沿って降りていって、地下駐車場に進んでいきます。
上港邮轮城の場所の百度地図のリンクを貼っておきます。
j.map.baidu.com
地下駐車場の一部が乗船場になっています。
空港同様に、施設に入るところで1回手荷物検査があります。
持ち込み荷物も厳しい規制はなさそうで、液体やハサミはOKでした。飛行機とは比べ物にならない緩さです。船での暇つぶしや、お菓子、お酒などを持ち込みできます。
ターミナル
入場しましたら予約していたチケットを購入します。チェックインカウンターって感じですね。ちなみに支払は現金でもWeChatPayでもAliPayでも銀聯カードでもなんでもできます。
チケットです。まさかの私の分と嫁の分が記載されていました。分かればなんでもいいって感じです。
時間になるまで乗船ゲートの近くで待ちます。この待つ場所なんですが何もありません。トイレくらいです。飲み物はあらかじめ買っておきましょう。
上港邮轮城の1階にはおしゃれスーパーも入っていますので、入場前にそこで買うのもオススメです。
ゲートが空きましたら、移動して保安検査を通ります。とはいっても荷物だけです。
その後に、預ける荷物があったら預けます。1人2個まで預けられます。大した重量規制もないので、この点も飛行機より楽な点ですね。
預ける際に引換券をもらいますので大切に持っておいて下さい。
さて、持ち込み荷物だけになったところで、イミグレを通過します。パスポートのスタンプは空港とほとんど一緒だったので、ちょっと残念でした。船っぽい遊び心を期待していました。
イミグレ通過時に以下の券を1人1枚渡されます。これがないと船に乗れません。
1つだけ免税店がありましたが、商品はほとんどありませんでした…期待せずに。ここでも飲食店や売店は何もありません。
乗船
イミグレ通過後は、その流れでバスに乗って、船着き場まで行きます。バスが完全に路線バスの使い回しなのが面白かったです。
さて、いざ乗船です!もらった離船券をここで渡して、タラップを登ります。
景色
上海
今回は上海から大阪ですので、見どころは出発後の外灘の景色になるでしょう。
瀬戸内海
瀬戸内海を通過していく景色もまた素晴らしいものがあります。残念ながら上海から大阪に向かうときには、最終日の夜に通過してしまうので、昼間の景色は見れません。
大阪発のときは是非見てみて下さい。4つの大橋を越えるところや、瀬戸内海の島々を通過するのは非常に見応えがあります。
食事
船の最大の楽しみの食事。食事は出港してすぐの昼夕飯、2日目の朝昼夕飯、最終日の朝飯と、計6回あります。
食事の準備ができると、船内アナウンスがありますので、たくさんの人がレストランに来ます。
食事は、食堂形式です。自分が欲しい惣菜を取っていって、列の最後で会計です(朝食は無料)。
上部に値段がかいてありますが、おかずは1品500円前後になります。おかず2つとご飯で1000円未満くらいになるかと思います。
メニューは基本的に中華料理です。
レジでちゃんとビールも購入できます。
今回は人が多かったのですが、乗客が少ないときはテーブル注文で、日本料理もあるそうです。
また、必ず食堂で食べないといけないわけではありません。多くの人が持ち込んだり、売店で買ったカップラーメンを食べていました。
船酔い
気になる船酔い。今回は船酔いするほどではなかったですが、太平洋に台風が発生していたりすると、ゆっくり大きく揺れます。
そうなると船酔いする人が続出します。もちろん船内に船医さんがいますので、ご安心下さい。
フロントのデスクに酔い止めが置いてあったので、不安な人は飲んでおきましょうね。
WiFi
WiFiは有料で販売しています。1枚1,000円(50元)で船内フロントで販売しています(500MB)。
使えるといえば使えますが、外洋に出た際に繋がらないことも多かったです。期待半分くらいにしておきましょう。
岸が近づけば携帯電波も入るようになるので、2日目の外洋以外は、結構繋がると思います。
船内の過ごし方
自由です。私はAmazon Primeビデオをタブレットにダウンロードしておいたので、それを見たり、本を読んだりしていました。
お菓子やつまみ、酒は予め持ち込んで、船室でグダグダしてみたり、空いている時間の食堂で酒を飲んだり、外のデッキに出てボーっとしていたり。
船内の中央部分にはテーブルやソファーが置いてあるので、そこでグダグダしている人も多かったですね。子どもたちは楽しそうにはしゃいでいました。
お金
船内では日本円?中国元?と思うかもしれませんが、日本円の方が利用できます。
売店や食堂は元でも円でも利用できますが、自動販売機は日本円のみでした。全て現金が必要ですので、気をつけて下さい。
船内ぼったくり価格のようなものもなかったので、良心的だと思います。
到着
3日目の朝に大阪国際フェリーターミナルに到着です。
港に着岸しましたら、一旦全員がフロントデスク周辺に集められます、そのあと番号札が配られて、港湾職員の人が乗船してきまして、乗客の体温を計測していきます。そのときに番号札を渡します。
そうしましたら、無事下船しまして、すぐにイミグレーションを通過します。そのあと預け荷物を受け取りましたら、ついに日本国に入国です。長い船旅も振り返ってみたらすぐでしたね。
船内案内
船内はAデッキ、Bデッキ、Cデッキの3フロア構成になっていまして、Aデッキが1階にあたります。
それぞれ紹介しましょう。
Cデッキ
2等室(和室)
今回利用した2等室(和室)です。洋室に変更してもらったはずですが、和室のままでした。多分和室の空きが出たので我々に充ててくれたのでしょう。広い和室が貸し切りでした。
付属は、寝具が付いているだけです。テレビでは中国のドラマが流されていました。都挺好という最近流行ったのを流していましたね。テレビは小米でした。
船内の通路はこのような感じです。まぁ狭いですね。
部屋の中に置いていました。各船内設備の営業時間が記載されています。
そういえば、大事なことでコンセント問題があります。部屋の中にはコンセントは少ないです。テレビの裏とかにしかありませんでした。
コンセントは中国仕様で、220Vの3ピン(Oタイプ)です。携帯とかの充電には問題ないかと思いますが、気をつけてくださいね。。
食堂の端っことかにもコンセントがありますので、探してみて下さい。
シャワールーム
シャワールームは何箇所かあるのですが、私はCデッキの広いところを使っていました。かなり清潔です。シャンプー、ボディーソープはちゃんと付いていますし、水圧も強力です。
バスタオルは2等室レベルですとないので、ちゃんと持ち込みましょう。
シャワールームの中には洗濯機、乾燥機もあります。洗剤付き。
となると、当然洗濯物が通路の手すりで干されます(笑)
トイレとは独立して、洗面台室も専用で用意されています。朝などは混み合いました。女性乗客は全体的に少ないので、悠々快適に使えたようです。
ちなみにトイレもちゃんとしていまして、紙も備え付けられており流せます。ウォッシュレットはないですけどね。
レクリエーションルーム
卓球は1時間100円で利用できます。フロント受付です。私は暇で2回利用しました。多分今回の航海で我々しか利用してなかったでしょう。途中中国人のおじちゃんが観戦に来ました。
側にコンピュータールームもあったのですが、誰も利用していませんでした。ネットに繋がるのだろうか…?気になるところです。
他にも、カラオケ・バールームや、マッサージ機、麻雀卓もありました。カラオケ・バーの部屋はずっと中国人が占拠していたので利用していません。夕飯後にはカラオケ大会が始まっていました。
Bデッキ
レストラン
Bデッキはなんといってもレストランです。食事時間以外にもテーブルなどは利用できるので、持ち込んだおやつとか食べていました。
外デッキ
Bデッキは外に出る場所がありますが、色々設備が置いてあるので、いくことはないでしょう。
Cデッキ
外デッキ
Cデッキは、貴賓室など選ばれた人たちしか船内を利用しませんが、外は誰でも出れます。