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海外を拠点としながら働くWEB系エンジニアの徒然ブログ

中国S1ビザ(配偶者ビザ)取得の流れ(2019年10月)

これは、私(駐在員)の妻が中国のS1ビザ(配偶者ビザ)を取得したときの流れを説明したものです。
私の会社は特になにもしないので、自分でやる必要がありました。

同じような人の参考になればと思い残しておきます。

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S1ビザの対象者とは

中国駐在員家族ビザ(S1)は中国で就労、留学等の理由で滞在をしている配偶者、父母、18歳未満の子、配偶者の父母、およびその他私的理由により中国に居留中の日本国籍の方を長期(181日以上)訪問する方が対象

滞在可能日数 365日以内(滞在が可能な最大日数)
有効期間 発給日から3ヵ月(有効期間内に入国しないと無効)
必要旅券残存 申請時12ヶ月+滞在日数以上
未使用査証欄 2ページ以上

日本橋夢屋さんのサイトから引用しました。残念ながらこちらは法人しか対応していないようなので、個人利用はできません

当社は法人企業様のビザ手配代行を専門に行なっております。誠に申し訳ございませんが、個人の方のビザの手配は承っておりません。

中国ビザ・大使館申請 |種類と取得方法 | 日本橋夢屋

ビザと居留許可証

混同している人もいるかもしれないので、違いを説明しておきます。

  • ビザ(VISA・签证)

中国に入国する前に取得する上陸許可。日本パスポートならビザなしでも15日間滞在できます。
今回はこのS1という種類のビザを取得を目指しています。ちなみに労働するならZというビザが必要です。

  • 居留許可(residence permit・居留许可)

中国での滞在許可。S1ビザやZビザの場合には、入国後30日以内にこちらを取得しないといけません。

S1ビザは、365日の滞在(居留)を申請する権利を持って入国して、30日以内に、その居留許可を申請して、居留許可を得るという流れです。
両方ともパスポートに添付されるものです。どんなものなのかは検索してみてください。

ビザ申請の代理店

私が利用した代行会社はCITS Japanです。
www.citsjapan.jp

私はこちらに相談しながら、S1ビザの発給まで行いました。東京と大阪で受け付けているそうです(大阪の担当者のIさん、お世話になりました)。

S1ビザ申請の流れ

S1ビザの取得タイミングですが、駐在員のZビザと同時に取得するか、駐在員がZビザを取得して居留許可証まで手に入れた後に取得するかの2パターンがあります。

私はすでに駐在してましたので、後者になります。同時に申請することもできるようですので、その場合は代行会社とよく相談しましょう(書類が変わってくるそうです)。

この後者のビザ取得方法を通称、後追いビザとか、追っかけビザと言うそうです。

まずはCITS Japanに電話して取得に必要な書類を聞きましょう。私は電話でメールアドレスを伝えて送ってもらいました。
東京支店と大阪支店でのみ中国ビザを受け付けているそうです。

あとは相談しながら書類を揃えて申請するだけですが、私のケースを参考までに記載しておきます。

必要書類

  1. パスポート(6カ月以上有効期限のあるもの)
  2. 写真一枚
  3. 申請書
  4. 戸籍謄本の原本(3カ月以内に発行のもの)
  5. 中国の駐在員からの招聘状コピー
  6. 中国駐在員のパスポート顔写真面コピー
  7. 中国駐在員のパスポート内にある居留許可証コピー

1. パスポートは配偶者のパスポートのことです。
2. 配偶者の写真のことです
3. 申請書は中国大使館(領事館)に申請するためのものです。
4. 抄本ではなく謄本です
5. 招聘状(しょうへいじょう)は、「私(駐在員)が呼び寄せるものですよ」というのを示す書類です
6. 駐在員のパスポートコピー
7. Zビザではなくて、パスポートに添付されている居留許可証部分のコピー



もう少し細かく説明したいと思います。

2. 写真
結構厳しいですので、こちらを参考にして下さい。
中国 ビザ申請の証明写真の規定が変更に | 日本橋夢屋

・縦4.8cm x 横3.3cm
・6ヵ月以内に撮影したカラー写真
・写真の上から頭頂部までは3㎜~5㎜
・写真の下から顎ラインまでは7㎜以上
・顔の長さ2.8cm~3.3cm、顔の幅1.5㎝~2.2㎝
・背景は白で無背景(グレーやオフホワイトは不可)
上着なしで白いシャツだけの着用は背景と同化する為不可
・正面前向きで目を開け、口を閉じ、耳・眉毛が見える状態(髪が眉や耳にかかっているものは不可)
・顔周りに装飾品(ピアス、ネックレス、帽子、スカーフ等)はつけない


3. 申請書
CITSJapanから貰えます。自分で記載するのは少々難しいかと思いますので、代理店を訪問した際に、その場で相談しながら記載することをお勧めします。

ビザ申請書例
ビザ申請書例


4. 招聘状
決まったフォームがあるものではありません。CITSJapanから貰えます。

招聘状
招聘状




以上からわかるかもしれませんが、駐在員の方は日本に行く必要はありません。自分のパスポート等のコピーと招聘状をPDFなどで配偶者に送付して印刷してもらえれば、配偶者自身で申請することが可能です。


私は書類を揃えて、CITSJapanに伺って申請書をその場で記載し、申し込みをしました。
必要日数は4営業日ほどです。料金は12,500円です。
Zビザ取得と比べると圧倒的に書類数も少ないですし、楽だと思います。

後日郵送してもらうか、直接取りに行って、無事S1ビザが手に入ります。

そしたら有効期限の3ヶ月以内に中国に入国しましょう。

居留許可を取得する

これからは居留許可証を取得するステップです。これを入国後30日以内に行う必要があります。
中国についたらまず忘れずに臨時宿泊登記を取りましょう。1日以内に(遅れると怒られるらしい)。
自分で最寄りの公安に行くか、不動産屋が手伝ってくれたりします。

境外人員臨時宿泊登記単見本
境外人員臨時宿泊登記単見本



それから健康診断です。日本で健康診断をしてくる方法もあるらしいですが、私は上海で行いました。
詳細については、こちらを参考にして下さい。

nishiyama.hatenablog.com

そしたら居留許可証の申請にいきましょう。私の場合はこの申請は会社が手伝ってくれました。

必要書類は

  1. 配偶者パスポート
  2. 臨時宿泊登記
  3. 健康診断書
  4. 写真1枚
  5. 駐在員のパースポート及び外国人工作許可証

この間、駐在員も配偶者もパスポートが預かられますので、出国できないのであしからず。大体7営業日くらいです。

パスポートが返ってきたら、無事1年間の滞在を行うことができます。
と思いましたら、有効期限が1年ではなく、私(駐在員)の有効期限と同一日付になっていました。
招待者(駐在員)のビザ有効期限も考えて申請しないと、損した気持ちになるかもしれないですね。



では、いい上海ライフを。