西安で100年続く日曜市〜灞橋市場
古都西安に灞橋(バーチャオ)市場という100年以上続く日曜市があります。
先日、西安に旅行に行った際に発見しました。兵馬俑を観に行こうと西安駅から路線バスに乗って、しばらくしたら大量のテントが広場にあるのを見かけました。
調べてもあまり情報は出てこず、あまりに気になったので、兵馬俑の帰りに路線バスを途中下車して観てきました。
行ってみて驚き。そこには千を越えるお店が並ぶ市場が形成されていたのです。
日用品から、服、キッチン用品、食品、肉野菜、ペット屋、花屋、骨董品、アダルトグッズ、何でもありました。
本当になんでも売っているという感じです。それも格安で。1個1元とか10元とか。
西安に住んでいたらここでなんでも揃うなと思わせるほどです。
あまりに広大で全てをじっくり廻ることはできず、圧倒的な人混みを掻き分けて2時間ほど散策してみました。
ここは一体なんだったんだろうと、後で中国語で検索してみたら、100年以上続く日曜市ということがわかりました。
調べてわかったことも含めて紹介させて頂きます。
じっくりと写真をぱしゃぱしゃできなかったので、ちょっとピントが合っていませんがご容赦下さい。
場所
灞橋は中国語で「灞桥(Bàqiáo バーチャオ)」と綴ります。バーチャオ市場(灞桥市场)です。
行き方
路線バスが一番便利でしょう(もちろんタクシーでも)。最寄りのバス停はもちろん「灞桥」です。百度地図のルート検索で出ます。
最寄りの灞桥駅から歩くには2kmくらいあるので、ちょっと遠いかと思います。
213路,237路,301路,195路,233路,307路がバス停を通過します。降りたら目の前が市場です。
オススメは地下鉄で纺织城(紡織城)まで行って213路のバスに乗る方法です。バスは15分もしないで到着します。
バス停の位置を貼っておきますね。
営業時間
毎週日曜の朝から晩までです。昼間が一番混雑しており、夕方5時くらいになると解散していきます。朝7時ではちょっと早いようです。
エリア見取り図
ざくりとですが、以下のように分類されるかと思います。
東西にまたがる衣料品メインの通り、肉野菜魚果物などが多く集まる通り、骨董品からアダルトグッズまで並ぶ雑貨通り、そしてなんでもありのごちゃごちゃ広場です。
今回はバス停を降りてから、衣料品通りからぐるっと周って雑貨通りまで行き、最後にごちゃごちゃ広場というルートで周りました。
各通りを写真を交えて紹介したいと思います。
バス停付近
バス停周辺は人がごった返していると思います。路上にみんな出て、バス待ちしていました。何本も来るので、時間を運行間隔を気にすることはないでしょう。
バス停のある通りの東城大道から見た、広場の入り口です。入り口は大きくありませんが、広場は広大です。
衣料品通り
まず衣料品通りの東からスタートしたのですが、通りの両側に小さなテントを張った衣料品屋が大量に集まっています。どこも格安で売っていますが、まぁデザインというよりは、防寒などの機能重視と言った感じです。
赤ちゃん服屋で、日本へのお土産を調達しました。チャイナレッドの股裂けズボン10元です。
上海では1月でも気温がマイナスになることはあまりないですが、こちらはマイナスになります。かなり防寒して行ったのですが、ものすごく寒かったです。
ここでインナーが売っているのをみて、こうやって内陸は防寒していっているんだなと思いました。厚みが1センチありましたよ(笑)
本屋さんもあります。子ども向けの漢字練習帳は、日本でも使えると思いました(一部は簡体字ですけどね)。
なぜかスーパーで売っているティッシュペーパーなどを、路上に広げて売っていました。
肉野菜果物通り
衣料品通りも終わり、曲がり角に差し掛かると、肉野菜魚果物といった生鮮食品が主に売っている通りに出ました。
農場から直接来たような感じでしたし、価格も安く活気がありました。
私の好きなレンコンも大量に売っています。
ピータンなどの加工卵も売っています。
生の豚肉や、羊肉、鶏肉なども売っていました。気温が低いので腐りませんし、匂いもありません。
夏場とかはどうしているのでしょうね。
雑貨通り
肉野菜果物通りを抜けて雑貨通りに差し掛かります。
ここの角地は橋から繋がっており、橋にもすこし店がありました。この橋を通って来る人も大勢います。
真剣に骨董品を選んでいる人がかなりいました。もしかしたら価値のあるものがあるのかも!?
羊屋では、各部位が切り落としで売っています。新鮮さのアピールか羊の頭も。切り口がグロテスクだったので、加工しています。
この通りに公衆トイレがありました。久々のニーハオ・トイレかなと思って一応覗いてみると、ニーハオではなく、ダージャーハオ(大家好・みなさんこんにちは)・トイレという感じでした。汚すぎてちょっとトラウマに。
こんな小さな単位でバラ売りしています。
ごちゃごちゃ広場
ごちゃごちゃ広場は周りが壁に囲まれています。ですが、雑貨通りからごちゃごちゃ広場には、抜け道があったので、正面に回らなくても入ることが出来ました。
この大量のテントが、バスから見えた正体でした。特にこの広場ではテーマを感じませんでした。生鮮食品は見かけなかったかなというくらい。
全体を通して、屋台飯屋もところどころにありました。買い物の合間に辛そうな面を混ぜ混ぜしながら、みんな食べていました。あんまり衛生的ではないかもしれないので、あしからず。
歩いていて危険を感じることはなかったですが、あまり外国人観光客感を出さないほうがいいとは思います。
西安観光で激ローカルを覗いてみたいと思ったら、足を運んでみてはいかがでしょうか。